虚無僧寺通信 ~天蓋の中から~
Komusodera News Blog – from inside the Tengai
「虚無僧寺オンライン」の虚無僧が、天蓋の中からの目線で虚無僧や尺八について考察し、直近の虚無僧尺八行脚についてお知らせしていきます。

室町時代に一休宗純(1394-1481)や雪舟(1420-1506)が吹いていたと云われる一尺一寸一分(約33.6cm)の一節切(ひとよぎり:尺八と同じ構造の短い真竹の縦笛)は、基本が一尺八寸(約54.5cm)の虚無僧尺八へと徐々に長くなっていったのか、或いは虚無僧尺八にとって代わられていったのか、七百年前に作られたとされる本曲の「虚空」は当時はどのくらいの長さの竹で吹かれていたのかなど、虚無僧と虚無僧寺に加えて尺八と本曲のルーツに関心を持つ。

流禅 談「法竹(ほっちく)の音色とは、古くて新しい、また、新しくて古い。 山にのぼり竹を採る。穴をあけて法竹を作る。呼吸をするように音を出す。 良い長さを、良い機会にもち歩く。一音成仏」
(法竹:虚無僧が禅の修行として尺八を吹いていた江戸時代に、仏教における真理(法)を表現する竹、という意味で、尺八は「法竹」と称されていたと云う。)

地無し尺八を譲り受けたことを契機に、古典本曲を吹き始める。
音と静寂は同じものであるという考えのもと、尺八の間や音色を民族音楽としてどう解釈するか研究している。

猫又検校×虚無僧 流水/尺八×マシンライブ(現世へのレクイエム)Nekomata Kengyo x Komuso Ryusui / Shakuhachi x Machine Live (Requiem for the Present World)
2025年7月4日(金)の20時20分から、猫又検校×虚無僧 流水が、マシンライブイベント『寂不異音(せきふいおん)』に出演します。『寂不異音』はモジュラーシンセを中心とした電子系インプロヴィゼーション(即興)イベントで、今回は猫又検校のモジュラーシンセと虚無僧 流水の尺八によって、理不尽極まりない戦争が続く「現世へのレクイエム」を表します。是非、お越しください。開催日時:2025年7月4日(金)19時開演(18時30分開場) 猫又検校×虚無僧 流水は20時20分から出演会場:Oriental Force https://oriental-force.com/ 東京都杉並区高円寺南 […]

虚無僧 流水が廃墟の地下で「霧海箎」を吹く。 Komuso Ryusui plays “Mukaiji” in the basement of the ruins.
解脱を目指す禅の修行として尺八を吹いた無宿の乞食僧や元敗残兵等を含む虚無僧たちが遺した作者不詳の伝承曲のことを本曲(ほんきょく)と云う。そして、百五十曲以上あるとされる本曲の中でも、最も重要な本曲とされた「虚鈴(きょれい)」「虚空(こくう)」「霧海箎」(むかいぢ)」を「古伝三曲(こでんさんきょく)」と云う。いずれも遠州浜松、現在の静岡県浜松市のJR浜松駅の近くにあった霊鐸山普大寺という虚無僧寺で生まれ伝承された本曲と云われている。かつて虚無僧が吹いていた本曲に通底して感じられる世界観。それは、諸行無常、盛者必衰、そして飢餓と戦乱の修羅の道の途上で死んでいった者たちへの鎮魂の祈りである。「霧海箎 […]

虚無僧 流水がひしょちイシバシさんと代々木公園で合流 Komuso Ryusui met up with Hishochi Ishibashi at Yoyogi Park in Tokyo.
「代々木公園大花見」以来ほぼひと月ぶりに虚無僧 流水が昼間からひしょちイシバシさんと代々木公園で合流。その後、青柳さんやひしょちさんの仲間が合流して暗くなるまで。風もなく暑すぎず、さわやかで最高の天気でした。アメリカ人旅行者たちと交流。途中から酒飲みながら吹いてましたが、やはり飲んじゃうとダメですね。反省して次回は飲まずに吹きます。 For the first time in almost a month since the Yoyogi Cherry Blossom Viewing, Komuso Ryusui met up with Hishochi Ishibashi in Yoyogi […]

「虚無僧 流水×錆鉢:尺八×マシンライブ!」の動画を虚無僧寺チャンネルにアップしました。 The performance of “Komuso Ryusui x Sabihachi: Shakuhachi x Machine Live!” has been uploaded to the Komusodera Channel on YouTube.
「虚無僧 流水×錆鉢:尺八×マシンライブ!」の動画を虚無僧寺チャンネルにアップしました。 次回のOriental Forceでの虚無僧 流水のパフォーマンスは、7月4日(金)に猫又検校さんとのコラボレーション・ライブになる予定です。詳細が決まり次第、告知します。 The performance of “Komuso Ryusui x Sabihachi: Shakuhachi x Machine Live!” has been uploaded to the Komusodera Channel on YouTube. Komuso Ryusui’s nex […]

虚無僧 流水が「代々木公園大花見会2025」に参加 Komuso Ryusui participated in the “Yoyogi Park Cherry Blossom Big Viewing 2025″
昨日、庄田次郎氏主催の「代々木公園大花見会2025」に参加させていただきました。庄田次郎氏とひしょちイシバシさんのパワフルな即興演奏に感動しました。自分は即興には不慣れで最初はとまどいましたが、共に限りなく自由な時を過ごして、何はともあれ楽しかったです。 Yesterday, I participated in the “Yoyogi Park Cherry Blossom Big Viewing 2025” organized by Mr.Jiro Shoda. I was moved by the powerful improvisational performan […]

虚無僧 流水×錆鉢ユニットの尺八×マシンライブ@Oriental Force Komuso Ryusui x Sabihachi: Shakuhachi x Machine LIVE @ Oriental Force in Koenji, Tokyo
虚無僧は野外で尺八を吹いて施しを受けていた無宿の乞食僧や戦国時代の凄惨な戦の敗残兵等を源流とし、江戸時代に解脱を目指す禅の修行として虚無僧が吹いていた尺八の独唱曲を本曲(ほんきょく)と云う。虚無僧 流水×錆鉢 ユニットが、流浪と敗残の果ての解脱=究極の自由を、本曲とグルーヴボックスで立ち表す「虚無僧尺八×マシンライブ」の第2弾! 2025年4月21日(月)の19時半位から虚無僧 流水×錆鉢 ユニットが、マシンライブイベント『寂不異音(せきふいおん)』に出演します。『寂不異音』は、モジュラーシンセやグルーヴボックスを中心とした電子系インプロヴィゼーション(即興)イベントで、今回は流水が吹く尺八の […]

虚無僧 流水×錆鉢 @Oriental Force Komuso Ryusui×Sabihachi @Oriental Force
2025年1月19日に高円寺のOriental Foreceで開催されたモジュラーシンセやグルーブボックスを中心とした電子系インプロヴィゼーションイベント『寂不異音』で、虚無僧 流水×錆鉢がライブを行いました。尺八関係者とは全く異なる若い世代で立ち見が出るほど盛況で、中には尺八の音色を初めて聴いて感動したという人もいて、尺八を吹く機会があれば先入観なく何処にでも出かけて行って本気で吹くべきなのだと思い知りました。お越しいただいた皆様、ありがとうございました。 Komuso Ryusui x Sabibachi performed live at ”Sabifuion”, an electron […]

虚無僧 流水×錆鉢@電子音楽イベント「寂不異音」 Komuso Ryusui and Sabibachi will be performing at the music event “Sekifuion” on 19 Jan.
虚無僧 流水と錆鉢が電子音楽イベント「寂不異音(せきふいおん)」に出演します。「寂不異音」というイベント名には、音と静寂は同じものであるという考えのもと音楽を探究していく、という意味が込められています。「寂不異音」は、モジュラーシンセやグルーブボックスを中心とした電子系インプロヴィゼーション(即興)イベントで、虚無僧尺八とは縁遠い世界のような気がしますが、今回は流水が吹く尺八の古典本曲(江戸時代に虚無僧が吹いていた尺八の独奏曲)に、錆鉢がグルーブボックス等で即興的にエフェクトをかけていく刺激的で深遠な音楽的な試みを行います。是非、お越しください。 開催日時:2025年1月19日(日)18時開演 […]

ハロウィンの夜の渋谷で虚無僧 流水が「本手之調」を吹く。 A komuso Ryusui blows “Hontenoshirabe” in Shibuya on Halloween night.
「本手之調(ほんてのしらべ)」は、「本曲(ほんきょく)」と呼ばれる虚無僧が吹いていた尺八の独奏曲のエッセンスを総て内包する基本の曲とされ、遠州浜松、現在の静岡県のJR浜松駅近くにあった霊鐸山普大寺という虚無僧寺に伝わった曲と云われています。 “Hontenoshirabe” is said to be a basic piece that contains all the essence of the shakuhachi solo pieces played by komuso, called “honkyoku,” and is said t […]

ハロウィンの渋谷で「虚鈴」を吹く虚無僧 錆鉢 A komuso Sabihachi blowing “Kyorei” in Shibuya on Halloween night
「虚鈴」は、尺八古典本曲の中でも最も重要な曲とされる古伝三曲「虚鈴(きょれい)」「虚空(こくう)」「霧海箎(むかいぢ)」の内の一曲で、静岡県のJR浜松駅近くにあった霊鐸山普大寺という虚無僧寺に伝わった曲とされています。 “Kyorei” is one of the three pieces “Kyorei” “Koku” and “Mukaiji” which are considered to be the most important pieces in the classical shaku […]

ハロウィンの夜の渋谷で「手向」を吹く虚無僧 流水 A komuso Ryusui blowing “Tamuke” in Shibuya on Halloween night
渋谷の自由の終焉を弔い、のんべえ横丁の奥の宮下公園の一角で「手向」を吹く虚無僧 流水「手向」は、文字通り、死者に手向けた追悼のための曲とされ、紀州 伊勢、現在の三重県にあった鈴法山普済寺(れいほうざん ふさいじ)という虚無僧寺に伝わった曲を云われています。 To mourn the end of Shibuya’s freedom, Ryusui blew “Tamuke” in a corner of Miyashita Park at the back of Drinker’s street in Shibuya, Tokyo.“ […]

新宿ゴールデン街で再び「本手之調」を吹く虚無僧 流禅 A Komuso Ryuzen blowing “Hontenoshirabe” again in Shinjuku Golden Gai, Tokyo.
「本手之調」は、遠州浜松にあった霊鐸山普大寺(れいたくざん ふだいじ)という虚無僧寺で伝承されたと伝えられている。作られた年代も作者も不詳のこの曲は、虚無僧が吹いていた本曲のエッセンスの総てを含み込んでいると云われる重要な曲である。 “Hontenoshirabe” is said to have been handed down at the Komuso Temple called Reitakuzan Fudaiji, located in Hamamatsu,Shizuoka Prefecture. The composer and the date of it […]

新宿ゴールデン街で「心月調」を吹く虚無僧 流水 A komuso Ryusui blowing “Shingetsu-cho” in Shinjuku Golden Gai, Tokyo.
宮川如山の弟子の谷 狂竹が奈良の大和郡山の村田扇翁から伝授されたとされる「大和調子」を原曲とする海童道(わたずみどう)曲。「大和調子」は、紀州伊勢にあった鈴法山普済寺という虚無僧寺に伝わった曲とも云われるが定かではない。このように、虚無僧が吹いていた「本曲」と呼ばれる尺八の独奏曲は、いつ頃に作られ、どこでどのように伝承されてきたのかが不明なものが多いが、はっきりしていることは、虚無僧尺八は、支配者層の慰みや暇つぶしではなく、中世期から江戸時代にかけて、薦僧(こもそう)と呼ばれた無宿の乞食僧や戦に負けた敗残兵等によって作られ幾世紀にもわたって吹き継がれてきた、徹底的に在野の、アウトサイダーの「音 […]

新宿ゴールデン街で「寂然」を吹く虚無僧 流禅 A komuso Ryuzen blowing “Jakunen” in Shinjuku Golden Gai, Tokyo.
虚無僧は、室町時代から江戸時代にかけて薦僧(こもそう)と呼ばれた無宿の乞食僧や戦に敗れた敗残兵などを源流としていると云われ、天蓋をかぶり、禅の修行として野外で尺八を吹いて喜捨を仰いでいました。「寂然(じゃくねん)」は、「寂の如くして、内実は万象へ飛翔する複雑な境地を表す調べ(奥田敦也師)」とされています。新宿ゴールデン街は、第二次世界大戦に日本が敗れた後の闇市を母体にして生まれ、約6000㎡の土地に300件以上の小さなバーがひしめく世界でも類を見ない唯一無双の飲み屋街であり、コロナ禍が終わった後は海外から多くの観光客が訪れています。 A komuso Ryuzen blowing “ […]

新宿ゴールデン街で「打波」を吹く虚無僧 流水 A komuso Ryusui blowing the “Daha” in Shinjuku Golden Gai, Tokyo.
「打波」は、文字通り、打ち寄せる波を表している、或いは禅寺の合図に打ち鳴らされる大太鼓の音を表しているとも云われています。しかし、私には、無宿の薦僧(こもそう)や戦に敗れた敗残兵を源流とする虚無僧の、日本の中世期における戦乱の記憶が刻み込まれているように感じられます。当時の戦は、雑兵(ぞうひょう)たちが収奪と人さらいを繰り返し、「七度の飢饉よりも一度の戦(いくさ)(七度の飢餓にあうとも、一度の戦にあうな)」と云われた程、凄惨なものであったと云われています。 It is said that “Daha” literally represents the crashing […]

新宿ゴールデン街で「手向」を吹く流禅 Ryuzen blowing “Tamuke” at Shinjuku Golden Gai in Tokyo.
「手向」は死者を弔う曲と云われています。虚無僧は、薦僧(こもそう)と呼ばれた無宿の乞食僧や戦に敗れた敗残兵などを源流とし、彼らが生み出し今日まで吹き継がれてきた本曲は、禅宗の影響を強く受けて禅の悟道を表すとともに、彼等が間近に見た凄惨な死を、ついえ去った数多くの夢を弔った曲とも云えると思います。 “Tamuke” is said to be a piece to mourn the dead.The origins of Komuso lie in homeless beggar monks called komoso and soldiers defeated in […]

新宿ゴールデン街で「大和調子」を吹く流水 Ryusui blowing “Yamatojoushi” at Shinjuku Golden Gai in Tokyo.
新宿ゴールデン街で「大和調子」を吹く流水「虚無僧寺チャンネル」は、天蓋をかぶった虚無僧装束で、禅の修行として野外で尺八を吹き喜捨を仰ぐ虚無僧文化の継承と再興を目指す「虚無僧寺オンライン」のYouTubeチャンネルです。来週以降も、新宿ゴールデン街における吹禅の動画をアップロードしていきます。 Ryusui blowing “Yamatojoushi” at Shinjuku Golden Gai in Tokyo.“Komusodera Channel” is a YouTube channel of “Komusodera Onli […]

新宿ゴールデン街で流禅が「本手之調」を吹く。 Ryuzen blew “Hontenoshirabe” at the Shinjuku Golden Gai in Tokyo.
流禅が「本手之調」吹く動画を「虚無僧寺チャンネル」にアップしました。来週以降も新宿ゴールデン街での本曲吹禅の動画を公開していきます。◎虚無僧寺チャンネル https://youtu.be/X5PdeoGGBNc A video of Ryuzen blowing “Hontenoshirabe” has been uploaded to the “Komusodera Channel of YouTube.”The komuso monks of “Komusodera Online” will be uploading […]

新宿ゴールデン街で「一二三調」を吹く流水 Ryusui blowing “Hifumicho” at Shinjuku Golden Gai in Tokyo, Japan.
新宿ゴールデン街で本曲を吹く。虚無僧装束で天蓋をかぶって本曲を吹く際は、激しいメリカリやユリは難しいため、自ずと抑制の効いた吹き方になる。また、天蓋をかぶって立ったまま吹くには、尺八の長さにも自ずと制約が生じ、江戸時代の日本人の平均身長を鑑みると、一尺八寸が限界であったのだろうと思われる。来週以降も、新宿ゴールデン街での本曲吹禅の動画を「虚無僧寺オンライン」のYouTubeチャンネル「虚無僧寺チャンネル」にアップしていきます。 Ryusui blowing “Hifumicho” at Shinjuku Golden Gai in Tokyo, Japan.When b […]

虚無僧尺八 Komuso Shakuhachi – Blowing the shakuhachi as Zen practice
虚無僧は、生業(なりわい)を捨て、家を捨て、名を捨てて、天蓋をかぶり、顔を捨て、言葉を捨てて、作者不詳の本曲を吹き、総てを捨て去った果ての解脱の様相を立ち表す尺八の音そのものとなる。 Abandoning his job, home, and name, the Komuso puts on a canopy, abandons his face, abandons his words, and plays the pieces of honkyoku by unknown composers, becoming the very sound of the shakuhachi that ex […]

赤坂区民ホールで「手向」を吹く。 I blew “Tamuke” at Akasaka Civic Hall in Tokyo.
赤坂区民ホールで「手向(たむけ)」を吹く。尺八古典本曲の「手向」は、伊勢にあった鈴法山普済寺という虚無僧寺で伝承された、死者に手向ける鎮魂曲であったと云われる。室町時代から普化禅師を始祖と仰ぎ尺八を吹きながら門付けをしていた流浪の乞食僧の薦僧(こもそう)と、度重なる飢饉と戦乱の中で、殺すか死ぬかの修羅道を生きた戦国時代の敗残兵などを源流とする虚無僧達にとって、死者を追悼する「手向」は、特に重要な本曲であったのではないかと想像される。かつて虚無僧達がどのように「手向」を吹いていたのかを知る術はないが、数ある本曲の中でも特に分かりやすいエモーショナルな調べの曲である。 I blew “ […]

赤坂区民ホールで「霧海箎」を吹く。 I blew “Mukaidi” at the Akasaka Civic Hall in Tokyo.
赤坂区民ホールで古傳三曲の内の一曲「霧海箎(むかいぢ)」を吹く。「霧海箎」は、文字通り、現世から解脱し、悟りの彼岸へと向かう深い霧の海を漂っていくような本曲です。かつて虚無僧が吹いていた本曲に通底して感じられる世界観。それは、諸行無常、盛者必衰、そして飢餓と戦乱の修羅の道の途上で死んでいった者たちへの鎮魂の祈りです。私は、現世を生きる自らを、或いは、自らの見果てぬ夢を弔って尺八を吹いているのかもしれません。 I blew one of the three most important honkyoku called “Mukaidi” at the Akasaka Ci […]

虚無僧尺八は廃墟で吹け(「三谷」を吹く流水) Blow Komuso Shakuhachi in ruins (Ryusui blowing “Sanya”)
作者・成立年代不詳。同名異曲が数多く存在し、「三谷」の名称はもともと托鉢を意味するとも云われる。 The composer and date of creation are unknown. There are many different pieces with the same name, and it is said that the name “Mitani” originally meant begging for alms.

バレンタインデーの夜に赤坂で尺八を吹く。 A komuso monk who blows shakuhachi in Akasaka on the night of Valentine’s Day.
バレンタインデーの夜に赤坂で「霧海箎」と「息観」を吹く。「霧海箎」は虚無僧尺八で最も重要な曲とされる古伝三曲の内のひとつ。「息観」は、竹林の中で朽ちた竹に吹く風の音が尺八の至高の音であるという考えを表した曲とも云われる。 On the night of Valentine’s Day, I blew Mukaidi Ayu” andSokkan” in Akasaka. Mukaidi” is one of the 3 traditional pieces of Komuso Shakuhachi, which are considered to be the mo […]

長野で真竹を掘る。I dug madake in Nagano.
早いものでひと月近く経ってしまいましたが、先月、奥田敦也師の禅茶房主催の竹採り会に参加しました。竹採り会は、自分で地無し延べ管尺八を作るために長野の竹林に入って真竹を根から掘って採ってくる活動で、11月に採った竹を翌年の5月に歌口を削り指孔を開けて製管します。日本よりも海外の方が尺八熱は高く、例年、海外からの参加者が半数近くを占めますが、4年ぶりに開催された今回も、アメリカやカナダ、ベトナムからも参加して、総勢20名以上で久しぶりに真竹を掘ってきました。また、今回の竹採り会を通じて、本曲を吹く吹き手の姿勢について改めて思い知らされるところがありました。例年、夜の宴会の際に、参加者は各々持参した […]

10月31日、渋谷の自由の終焉を弔う虚無僧
去る10月31日、警官と装甲車に占拠された渋谷の自由の終焉を弔いに、「手向(たむけ)」を吹いてきました。「手向」は、文字どおり死者に手向ける追悼曲として吹かれたと云われる古典本曲です。渋谷の中心街を行きかう人々の中で尺八を吹きながら、虚無僧尺八は路上で吹くべきものだという思いを一層強くしました。 On October 31st, I blew the “Tamuke” to commemorate the end of freedom in Shibuya, which was occupied by police and armored vehicles. […]

「虚無僧寺オンライン」のホームページを開設しました。
「虚無僧寺オンライン」のホームページを開設しました。イベントや催し物などに虚無僧を呼んでみたいという方は、「お問い合わせ」ページにある「お問い合わせ・ご依頼フォーム」からお気軽にお問い合わせください。「虚無僧寺通信」では、虚無僧が尺八を吹きに行くイベントや催し物等の情報や、虚無僧寺や尺八についての考察等を、随時、アップしていきます。 流 水