2024-10

尺八

新宿ゴールデン街で再び「本手之調」を吹く虚無僧 流禅 A Komuso Ryuzen blowing “Hontenoshirabe” again in Shinjuku Golden Gai, Tokyo.

「本手之調」は、遠州浜松にあった霊鐸山普大寺(れいたくざん ふだいじ)という虚無僧寺で伝承されたと伝えられている。作られた年代も作者も不詳のこの曲は、虚無僧が吹いていた本曲のエッセンスの総てを含み込んでいると云われる重要な曲である。"Hon...
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新宿ゴールデン街で「心月調」を吹く虚無僧 流水 A komuso Ryusui blowing “Shingetsu-cho” in Shinjuku Golden Gai, Tokyo.

宮川如山の弟子の谷 狂竹が奈良の大和郡山の村田扇翁から伝授されたとされる「大和調子」を原曲とする海童道(わたずみどう)曲。「大和調子」は、紀州伊勢にあった鈴法山普済寺という虚無僧寺に伝わった曲とも云われるが定かではない。このように、虚無僧が...
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新宿ゴールデン街で「寂然」を吹く虚無僧 流禅 A komuso Ryuzen blowing “Jakunen” in Shinjuku Golden Gai, Tokyo.

虚無僧は、室町時代から江戸時代にかけて薦僧(こもそう)と呼ばれた無宿の乞食僧や戦に敗れた敗残兵などを源流としていると云われ、天蓋をかぶり、禅の修行として野外で尺八を吹いて喜捨を仰いでいました。「寂然(じゃくねん)」は、「寂の如くして、内実は...
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新宿ゴールデン街で「打波」を吹く虚無僧 流水 A komuso Ryusui blowing the “Daha” in Shinjuku Golden Gai, Tokyo.

「打波」は、文字通り、打ち寄せる波を表している、或いは禅寺の合図に打ち鳴らされる大太鼓の音を表しているとも云われています。しかし、私には、無宿の薦僧(こもそう)や戦に敗れた敗残兵を源流とする虚無僧の、日本の中世期における戦乱の記憶が刻み込ま...